あわわわ
どこに隠れよう!?
どこに逃げよう!?
「マロさんお久しぶりです!お元気ですか?」
15年ぶりに出会った
男性がそこに立っていた
ヤッバーイ
こんな太った姿
絶対に見られたくない!
どうしようどうしようどうしよう
15年前のマロは
体重が50kg後半だった
マツコ・デラックス体形が
頑張ってダイエットをして
マツコ・ミディアムの体形になったところで…
彼の知っているマロは
現在より さらに体重が50kgも少ない
痩せていた時のスリムなマロしか知らないはずだった
50kgも増えた体形を見られるのは
最高に嫌だった
マロじゃないと、しらばっくれよう!!
心の声!人違いです人違い♡
『ひ・・・ひとちがいで….ス』
消えかかった
かすれた声をかき消すように
その男性は
『僕いま警官をしています』
『友達からLINEでマロさんがここ辺りにいるかもって教えてもらったので会いに来ました』
心の声:アチャ~逃げられない…
マロ「よ…よくマロだってわかったね…」
男性「ハイわかります当然」
さも当然のごとくサラッと言いのけた
おそらく…どんなに体形が変化しようと
警察官は顔の判別力?認識力?が鍛えられているのかな…?
マロは自分が太っていることが知られるのが嫌で
15年前の友達とは距離を置いていた
また当時の友達と連絡を取り合ってもいいのかなあ…?
自分が思っているほどに相手は何も感じていないものなのかなぁ…?
それとも今頃彼はすごく太ったマロのことに
内心ビックリしているのかなぁ…
男性『ほかの友達もマロさんと連絡が取れないと心配していましたよ』
男性『これからも、以前みたいにまた集いましょう♪』
人の体形が変わったことを全く気にする様子もない男性は
15年前と同じ凛々しい笑顔だった
また少し止まっていた時が刻み始めた