これは
2回目の大幅ダイエットが始まる前の話
私は人生において
大きなダイエットを2回経験している
◯1回目は体重105㎏→52㎏
◯2回目は体重135㎏→63㎏
◯リバウンド後123㎏→挑戦中
この話は1回目と2回目の間にあった出来事
当時体重105㎏→52㎏に減量し
その減らした体重を維持すべく
茨の道を歩んでいた時
私はある人と出会った
おデブちゃんあるある話
おデブちゃんはアフリカ系の人にモテる
そう言われるけれど
マロも例外ではなく
当時付き合っていた人は黒人さんだった
当時の彼は
流通のお仕事をしていて
地球単位で
各国を転々と渡り歩き
仕事をしていたビジネスマンだった
その人とお付き合いにするようになった時
私は減らした体重を維持するために
過食嘔吐に長年苦しんでいる時だった
神様はイタズラをするもので
体型を維持するために
食べても吐き出してしまう人と
食べる物がなくて
生命の維持が困難な人を引き合わせた
お付き合いしていた当時の彼自身は貧しくなく
平均的な日本人より恵まれた生活をしている人だったけれど
根底の部分では
飢餓や差別を体験している人だったこともあって
私は食べて吐き出してしまうと言う
生命活動の倫理に反した行動は
いつしかできなくなっていった
そこには
アフリカ系の人は
太った人が好きだから
太っても大丈夫と言う
安心感もあった
過食嘔吐をやめ
丸々と太りだしたけれど
体型によって
恋愛感情に歪みが発生する事はなく
幸せな日々を過ごしていた
過食嘔吐をやめたことで
精神的にも落ちついていた
ただ仕事柄
世界各国で仕事をする彼は
すぐ日本からいなくなった
会えるのは年数回の数ヶ月だけ
仕事が日本にある時は会える
終わると次の国に移動してしまう
過食嘔吐はやめたのに
会えない日々が
寂しくて寂しくて食べてしまう
それがイヤで会いに行った
私たちのデートの待ち合わせと言えば
どこの国にいても
その国から
お互い距離的に歩み寄った中間ぐらいの国
日本とブラジルの中間ぐらいニュージーランド
日本とフランスの中間ぐらいシンガポール
オランダやドイツ
待ち合わせ場所は地球単位だった
そして会うたびに
マロはぷくぷくと太っていきさすがに
「なぜそんなに太るのか?」と聞かれた(笑)
こんな恋愛
正直大変だった
ツワーが使えないため旅費がかさむ
彼の母国に行くだけでも
交通費で新車カローラが買えた(笑)
手元がなければ!
がむしゃらに資金を貯めたけれど
プロポーズをされた時
マロは金欠だった(笑)
日本を離れるにしても
日本側の生計もあるため家族のためにも
2年ほどお金を貯めたいと伝えると
彼に言われた
「日本人は長寿の国だから2年待ってくれと言うのは普通のことかもしれない」
「僕たちの平均寿命は50歳代なんだ
日本人の1年は僕たちにとって1.5年」
日本人の時間感覚では
子供が成人した姿を見られない
私達寿命はそこまで長くなく待てない。
そう言われショックだった
そのため結婚準備を進めていた時
ある国で
ある大雨が降る日
電話で会話をしている途中に回線が途切れた
電話交換手から現地の雨が激しくて
電話回線が繋げられないと告げられ
危険な場所なので復旧の目処はないと告げられた
以降連絡が途絶えた
それが最後だった。
寂しさが募れば募るほど
それを食べる事でごまかしてしまったけれど
私はもう過食嘔吐に戻ることはなかった
その結果
私はどんどんと体型を崩していって
135㎏→63㎏のダイエットへとつながっていく…
そんな平成の思い出だ