新しい職場に転勤になり
楽しみといえば
ランチタイム
職場から目と鼻の先の距離
近いお店でランチを食べると
「すごい!」
「凄く美味しい!」
「最高ダ!」
あまりの美味しさに感動した
さすが競争率の高いエリアで
生き抜いているお店だけあるなぁ~
感動だよ!
————二ヶ月後————
再びあの味の感動を求め
目と鼻の先にあるお店を訪れる
注文したメニューがテーブルに並んだ
“あれ?”
“味に感動がない”
別の日
もう1度同じメニュー食べてみよう
“あれ!?”
“薄味!! ”
更に別日
前回は異なるメニューだったのかも知れない
今日こそは最初と同じメニューのはず!
“あれ?”
“料理人が異なるからかな?美味しく感じないよ…”
あれ?
あれれ?
最初に食べた美味しい料理に
巡り合おうと
何度か訪れてみたけれど
心当たりのメニューを制覇しても
結局あの味にあの感動に出会えなかった
…あぁっ
そう言うことか。
変わったのはお食事処の味ではない
マロの舌が
鈍感になったのだ
転勤した直後は
ダイエットを頑張っていた
ダイエットをしていると
味覚が上がる
あれから3ヶ月
ダイエットのリズムを崩し
体重増加が著しいマロに
以前のような
研ぎ澄まされた
感覚・味覚・嗅覚がないのだ
体重増加とともに
五感が鈍くなっているんだと
気がついた
ダイエット中の食事といえば
生命を維持するための命綱
やっとありついた獲物に
似た感覚だった
現在の食事といえば
食べる時間になったから食事する
疲れを取るため
ストレスを発散するため
心を維持するため
自分を慰める食事で
空腹で食べていない
美味しい料理を提供してもらっているのに
体調ひとつで
ここまで食べた満足度が異なるのかとショックだった
…なんだか
もったいないと思った
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